掲載日:2019.4.17
低粘度から高粘度まで広範囲の連続測定が可能な独自方式を採用
エー・アンド・デイ/A&D 音叉型振動式粘度計 SVシリーズ
エー・アンド・デイの音叉型振動式粘度計、SVシリーズは、他の方式には無い特徴的な機能をもった粘度計です。0.3~10000mPa・s(SV-10型、SV-100型は、1~100Pa・s)の広範囲の粘度領域をセンサー部(振動子)の交換無しで、同条件で連続測定が可能です。また、測定範囲全域で、1%以内の繰り返し精度を実現しています。
SVシリーズは、JCSS(登録に係る区分:粘度計)において、校正対象機器の振動粘度計に相当し、細管粘度計、回転粘度計と共に、特定標準器へのトレーサビリティ確保が可能な計量器として認められています。
エー・アンド・デイの高度な技術レベルと高い信頼性が裏づけた、粘度測定の標準機器です。
(※粘度の絶対値を求める場合は、SVシリーズの測定結果をその液体の密度[g/cm3]で除してください。SVシリーズは、測定原理から、「粘度×密度」を検出し、表示しています(SVシリーズの表示値の単位としては、実際にはmPa・s × g/cm3となります)
製品の価格
SV-10 (0.3~10000mPa・s) 標準価格 ¥298,000(税抜)
SV-100 (1~100Pa・s) 標準価格¥298,000(税抜)
- 2024年8月現在の価格になります。
- 価格については、予期なく変更する場合があります。
主な特長
- 広範囲の連続測定:粘度の検出部(振動子)の交換なしで、全測定範囲にわたり連続測定が可能です。
- 温度センサ標準装備:試料温度を測定するための温度センサを標準で装備しています。温度センサは2つの振動子の中間に配置されているため、温度と粘度の関係を正確に求めることができます。
- 正確な測定:粘度検出部(振動子、温度センサ)の熱容量が小さいため、試料温度が平衡になるまでの時間が早く、短時間で正確な粘度測定が可能です。
- 長時間の連続測定:振動子の駆動周波数は30Hzと低く、また振幅も1mm以下のため試料に与える負荷は微小です。そのため、測定開始後に試料の温度上昇がほとんどなく、試料物性に変化を与えず、長時間の連続測定が可能です。
- 非ニュートン流体・気泡入り試料の測定:薄型プレートの振動子を採用したことにより、試料の組織変形が少なく、非ニュートン流体の試料も安定して測定できます。また気泡入りの試料も、気泡を壊さずに測定できます。水道水などの測定で振動子に気泡が付着した場合は、気泡の影響による粘度値の上昇が測定されます。
- 攪拌中、流動中の測定:2つの振動子は互いに逆方向に振動し、試料が流動している状態でも誤差を打ち消し合うため、攪拌中の試料も測定できます。また、流動状態となるラインでの測定も可能ですので、研究室と現場で互換性のあるデータ管理が可能となります。