MATLAB・JMAG・HILSパワエレソリューションセミナー2024

MATLAB・JMAG・HILSパワエレソリューションセミナー2024

近年、モータの多重化、高効率化など複雑なモータドライブシステムの設計が求められています。それらに対応するための有効なツールとして、MATLAB / Simulink、JMAG-RT、が使われ、シミュレーションを活用したモデルベース開発は、モータ開発においても必須になりつつあります。
基調講演では、横浜国立大学 工学研究院 教授 赤津 観様より【PMSMの振動発生要因とその抑制手法】、名古屋大学大学院 工学研究科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 教授 道木 慎二様より 【モータドライブの多相化と制御 ~誘導モータの場合】に関する講演を行います。

開催概要

セミナー名 MATLAB・JMAG・HILSパワエレソリューションセミナー2024
~モータ制御の研究・開発に関わる最先端応用事例と仮想シミュレーション環境のご紹介~
対象者 ・MATLAB、JMAGをご利用中の方、ご興味がある方
・MBDご担当者
・シミュレーションエンジニア
・開発プロセス改善担当エンジニア
講 師 <基調講演>

 ・横浜国立大学 工学研究院 教授 赤津 観 様
 ・名古屋大学大学院 工学研究科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 教授 道木 慎二 様

<ベンダー発表>

 ・株式会社JSOL
 ・株式会社中央図研
 ・ディエスピーテクノロジ株式会社

<協賛企業展示>
 ・株式会社MotorAI        「AIを活用したモータ設計アプリケーション開発と受託開発事業」
 ・株式会社スマートエナジー研究所 「パワエレ向け高速回路シミュレータ Scideam」

開催日時 2024年11月1日(金) 13時00分~17時30分 (受付開始 12時30分)
会 場 今池ガスビル ダイヤモンドルーム7階
愛知県 名古屋市千種区今池1-8-8
【東山線・桜通線】地下鉄今池駅10番出口直結
https://www.gcdental.co.jp/gc/eigyo/jp/nagoya_imaikediamond.html
主 催 穂高電子株式会社
共 催 株式会社JSOL、株式会社中央図研、ディエスピーテクノロジ株式会社
定 員 120名
参加費 無料(事前登録制)

タイムテーブル

セミナー所要時間:4時間30分予定
アジェンダ 受付開始 12:30


◆開催のご挨拶  穂高電子株式会社


◆【任意の回路トポロジーに対応する高精度モータモデル(JMAG-RT)】(30分)

  株式会社JSOL

  モータの更なる高出力化やモータ、インバータを含むモータシステム全体の小型化を狙って、
  最近では3相2重巻線やオープン巻線などのモータが注目されている。
  1つのモータに対して結線方式やインバータへの接続方式を変えて多面的に評価できるように
  JMAG-RTは様々な回路トポロジーに対応している。
  本講演では6相タイプや新たに追加されたオープン巻線タイプのJMAG-RTモデルを用いた
  解析事例を紹介する。


◆【車両モデルで実現するモータ開発の最適化 ~KULIを活用した電費寄与度の評価~】 (30分)

  株式会社中央図研

  欧州では欧州では建機/農機のオフハイウェイ車両の電動化が急速に進んでいます。また、国内でもレンタル会社
  による導入が拡大しています。
  今回のセミナーでは、オフハイウェイ車両特有の熱マネジメントの課題および解決法について、
  1D-CAE熱エネルギーマネジメントシミュレーションツール「KULI」を活用した事例を紹介します。
  KULIの開発元であるMagna ECSおよび、欧州で建機電動化に実績のあるKULIユーザーの具体的な事例を交え、
  最新技術とその効果について詳しく解説します。


◆【AIエージェントを活用した自律的モータ設計開発】(15分)

  株式会社MotorAI

  電動化の加速に伴いモータ設計の需要が急増する中、設計者不足や開発期間短縮の要求が高まっています。
  これらの課題に対応するため、弊社では独自開発の生成AI技術を活用した「モータ設計エージェント」の
  開発に取り組んでいます。
  本講演では、JMAG-Designerと連携した自律的なモータ設計開発についてご紹介します。
  このプロセスでは、AIエージェントがJMAG-Designerと連携し、アイデアの着想、CADモデル作成、解析条件
  設定、設計最適化、結果評価までを自動的に実行させるものです。
  この「モータ設計AIエージェント」は1つの解を導き出すものではなく、設計開発者の独創性を早期に引き
  出すためのエージェントです。本技術により、人間を超える高速かつ長時間の検証が可能となり、
  革新的な形状の発見につながる可能性が高まります。また、設計プロセスの完全自動化により、
  設計開発期間の大幅な短縮が実現することが期待できます。


◆【制御システム開発を大幅に効率化するRCP、HILS製品及びリアルタイムシミュレータの最新動向】(30分)

  ディエスピーテクノロジ株式会社

  近年、自動車の自動運転や電動化をはじめとした制御系システムの複雑化に伴い、モデルベース開発による
  効率化が求められています。本講演では、ノーコードで高速フィードバック制御を実装できるRCPとパワエレ領域
  にも対応可能な高性能HILSシステムをご提示します。
  また、最新の応用事例と現在開発中の機械学習モデルを搭載したRCP及び次世代モータHILSについてもご紹介致します。

 


休憩 15分


◆【PMSMの振動発生要因とその抑制手法】(60分)

  横浜国立大学 工学研究院 教授 赤津 観 様

  EV向け駆動モータの低振動化、低騒音化は小型・高出力化、高効率化に加えたさらなる付加価値化
  として重要である。本発表では特に振動に焦点をあて、モータ電磁力による振動発生要因を解説し、
  高調波印可手法による振動低減手法を解説する。三相モータに適した手法、多相モータに適した手法、
  ケース変更による振動抑制効果について実験結果を交えて解説する。

 


◆【モータドライブの多相化と制御 ~誘導モータの場合】(60分)

  名古屋大学大学院 工学研究科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 教授 道木 慎二 様

  高出力・高圧・大電流、または耐故障性など、様々な観点から三相以上の相数を持つモータドライブ
  への注目が集まっている。しかし、部品数の増加による一定のコスト上昇は不可避であり、その導入には、
  それに見合うだけの付加価値が期待される。
  本講演では、制御という視点から、EV駆動用として適用例が増加しつつある誘導モータを例に、多相誘導
  モータ制御系と、多相化が可能とする付加価値の一つである極数切替制御について紹介する。


◆質疑応答