9月26日開催 MATLAB、Scideamを活用した制御システムモデルベース開発(MBD) の実例と最前線

 

MATLAB,Scidemを活用した制御システムモデルベース開発(MBD)の実例と最前線

本オンラインセミナーでは、MATLABと高速回路シミュレータScideamを中心に、実際のプロジェクト事例や、モデルベース開発(MBD)における具体的な手法についてご紹介します。

また、HILSおよびRCPシステムの導入によるメリットについても深く掘り下げます。

基調講演では、産業機械の省エネルギー化、 振動抑制、そして高精度化に焦点を当て、MBDがこれらにどう貢献するかを深掘りします。

開催概要

セミナー名

MATLAB,Scideamを活用した制御システム モデルベース開発(MBD)の事例と最前線

対象者

  • MATLAB、Scideamをご利用中の方、ご興味が有る方
  • MBDご担当者
  • シミュレーションエンジニア
  • 開発プロセス改善担当エンジニア

講師

<ベンダー講演>

 

【テスラ・サイバートラックの高周波マトコンをシミュレーションしてみた】

株式会社スマートエナジー研究所 代表取締役社長 中村 創一郎 氏

本発表では、テスラ・サイバートラックに搭載されている高周波マトリックスコンバータを例に挙げ、モデルベース開発(MBD)環境での制御設計環境構築の方法を紹介します。SimulinkとScideamを用いて高速なシミュレーション環境を構築し、AC-DC変換回路における周波数変調とPWM制御の同時実行を検討しました。本事例を通じて、高周波で複雑なスイッチング方式に向けたMBD活用の有効性について考察します。

 

【リアクトル損失測定のプロになる! 精度向上の実践テクニック公開】

日置電機株式会社 プロダクトマネジメント部 アプリケーションエンジニア 齊藤 広樹 氏

リアクトルはインバータや電源装置で突入電流や高調波を抑制する重要部品であり、損失割合も大きく、正確な損失測定はシステム全体の効率向上に直結します。しかし損失は周波数・ノイズ・位相特性・温度などの影響を受けやすく、測定精度の確保が難しい課題があります。本セミナーでは、リアクトルの基礎、実稼働状態における損失測定の必要性と難しさ、測定器の正しい選定方法、精度を高めるための注意点・コツを体系的に解説します。

 

【制御システム開発を大幅に効率化するRCP、HILS製品及び深層学習モデルの活用】

ディエスピーテクノロジ株式会社 営業部 藤井 真一 氏

近年、自動車の自動運転や電動化をはじめとした制御系システムの複雑化に伴い、モデルベース開発による効率化が求められています。本講演では、FPGAを使用せずに㎲周期の高速フィードバック制御を実装できるRCP及びパワエレ領域にも対応可能な高性能HILSシステムについて解説します。また、モータ制御におけるAI(深層学習モデル)を用いたソフトセンサーの実現へのアプローチについてもご紹介します。

 

<基調講演>

 

【同期モータの新たな高応答トルク制御法とMATLABを用いた性能評価】

中部大学 工学部 宇宙航空理工学科 教授 長谷川 勝 氏

誘導モータ、同期モータをはじめ交流モータの高応答トルク制御として電流ベクトル制御が一般的であり、直接トルク制御(DTC) も知られています。本講演では、講演者らが開発したトルク微分値操作型トルクフィードバック制御法を紹介し、同期モータへの適用を前提に本手法の特徴、上記の二手法との類似・相違点等を実験結果を交えながら示します。また、磁気飽和特性に対するロバスト性評価を目的に、同期リラクタンスモータを対象とした本手法の適用方法とMATLABシミュレーション技法について述べます。

 

【パワエレモデルベース開発の実践、ノイズ解析からデータセンターまで】

名古屋大学 未来材料・システム研究所 特任准教授 米澤 遊 氏

近年の電動化、データセンター拡大などに牽引されパワエレ需要は確実に高まっています。しかしながらグローバルな開発競争の中で、短期開発でかつシステム全体を考慮した提案が求められ、開発手法そのものの見直しが必要となってきています。本発表ではこれらの課題に対するパワエレのモデルべース開発の事例として、Scideamによるノイズの高速シミュレーション事例、MATLAB/SimulinkScideamによる電源回路ソフトウェアのモデルベース実装、電源回路を組み合わせた上位システムシミュレーションへの適用方法について紹介します。

開催日時 2025年9月26日(金)13時~17時
会場 オンラインWebセミナー(Zoom)
主催 穂高電子株式会社
共催
  • 株式会社スマートエナジー研究所
  • 日置電機株式会社
  • ディエスピーテクノロジ株式会社
定員 200名
参加費 無料(事前登録制)

*同業他社様のお申込みはご遠慮頂いております。あらかじめご了承ください。

 

講師略歴のご紹介

中部大学 理工学部

教授 長谷川 勝  氏

1993年3月 岐阜工業高等専門学校 電気工学科 卒業
1996年3月 名古屋大学 工学部 電気系学科 卒業
1998年3月 名古屋大学大学院 工学研究科 博士前期課程 電気工学専攻 修了
2001年3月 名古屋大学大学院 工学研究科 博士後期課程 電気工学専攻 修了 博士(工学)
2001年4月 中部大学工学部 電気工学科 講師
2006年4月 中部大学工学部 電気システム工学科 助教授 (※ 2007年度より 准教授)
2013年4月 中部大学工学部 電気システム工学科 教授
2023年10月 中部大学工学部 宇宙航空理工学科 教授
名古屋大学未来材料・システム研究所

特任准教授 米澤 遊 氏

1998年、東北電子産業に入社し電子回路設計に従事、2005年に石巻専修大学物質機能工学研究科博士課程を修了。
2005年から富士通メディアデバイス株式会社にてマイクロマシン、電源モジュールの研究開発に従事、2008年から富士通研究所にてICT機器の電源技術開発、モデルベース開発手法の研究に取り組んだ。
その後富士通アドバンストテクノロジにて電源技術に関連するビジネスを経験。
2021年から名古屋大学、未来材料システム研究所の研究員としてGaNデバイス応用技術および、モデルベース開発技術の研究に取り組んでいる。また同2021年に株式会社モデルコア研究所を設立し、顧問として活動中。

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